あなたの周りの既婚者は、結婚生活に対して、何と言っていますか?
私が思うに、結婚数年の人は、結婚予備軍に対して、よからぬ影響すら与えることもあるかと思います。
よって、結婚前に
「結婚はしてみないとわからないのよ!」
と自分を濁すのではなく、結婚生活に入る前に、互いの生き方やスタンスをきちんと二人して話し合っておくことも大事だといえます。
さて、若い人たちはほとんどが「結婚」を、憧れていると述べました。
確かに、現実を体験していない彼女らにとって「憧れる」ことは、否めない事実でもあります。
結婚披露宴時の純白のドレスや、センセーショナルな音楽は、否応なしにお姫様気分を盛り立ててくれます。
お姫様の隣に凛々しく立つ若者は、これから自分を守ってくれる王子様そのものです。
そのシーンは、あたかも永久に続くものと見事な錯覚を与えてしまうものであります。
しかし、これはあくまでも結婚のセレモニーです。
その事実から目を覚まし、現実を直視しないと「理想と現実は違う!」という現実排他的なコトバが出てしまうことになります。
理想であり、夢のような気分になるセレモニーは、「セレモニー」でいいのです。
新たな人生の出発のお祝いですから。
それからが、本格的なスタートとなることを踏まえてさえいれば…。
結婚前は、互いの日常の生活が見えず、生活臭さを感じることも少ないといえます。
楽しさを感じあえる「時」や「場」などの共有がほとんどです。
でも、結婚すると、今までお互い見えなかったことが目に入り、極端にいうと「生活臭さだらけ」。
あるいは、人生、楽しさだけではありません。
双方いずれかに辛いこと、厳しいことも起こります。
そのような時、片方が励ましたり支えたり、協力することも必要となります。
それを二人して乗り越えた時、「愛」という絆へ一歩近づいたといえるかもしれません。
二人して楽しむだけの人生だと、まだ本来の「愛」は見えません。
好きな男と女が、その場を楽しめることは簡単なことです。
それだけではなく、生活の中で双方が育みあえる存在であり、成長し合える「財料」(互いにとって、なくてはならない財物のような存在)となればいうことはありません。
相手のためにも在る自分になれて、初めて「愛」を与えたことになります。
それは、見返りを求めない行為であったり、言葉であるかもしれません。
独身時代から男女問わず、損得抜きの「与える意識」を身につけている人は、なかなか少ないものです。
与えると何かが戻ってきます。
しかし、それを期待しては全く意味がありません。
結婚生活も求めるだけの「憧れ」では、なにも成就しないことを知る必要があります。
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