さて、前回に引き続き、今回は「その2」を。
第二章、最初の言葉。
『希望条件どおりの相手と結ばれたカップルはいません』
もちろん、その真意は、「条件ばかりにこだわると素晴らしいご縁を逃すことになる」ということです。
いままで、1000組に近い結婚をまとめてきた筆者が言うには、その実として「希望した条件どおり」のカップルはいないそうです。
というと、「妥協」という言葉が頭をよぎりますが、「皆さん妥協して結婚した訳ではないということ」を筆者は強調しています。
当初想定していた条件通りではないけれど、それぞれの好みに従って相手を選び、そこから交際していくうちにお互いを好きになっていくというプロセスを踏んで結婚を決意するのですね。
なので、どうしてもダメ!というのでなければ、一度会って人柄や考え方などを確かめてみることを勧めているという訳です。
女性がお見合いで重視する条件は、
1.年収
2.年齢
3.外見
4.同居問題
なんだそう。
これ全てを満たす相手というのは少ないでしょうし、更に相手も自分のことを気に入ってくれるかどうかまで考えると、確かに確率が低いことは想像に難くありませんね。
そこで、筆者はいくつか考え方を変えることを提案しています。
例えば年収。
相手の年収が少ないからと切るのではなく、自分の年収と合せて計算してみてはどうか?と。
そうすれば、一気に選択肢は広がります。
多くの女性は相手の年収だけを考えているので、婚活という競争の中で一歩先んじれますよね。
次は、外見。
多くの女性は、「別にイケメンでなくてもいいんだけど。。」と言いながら、結構外見にこだわるのだそう。
まあ、イケメンは眺めるには良いですけど、モテますからね。
女癖の悪い人も多そうだから、もし女性が男性の手綱をちゃんと握っていないと、結婚生活も落ちつかないものになる確率は高そうです。
それよりは、真面目で優しい、あまり女性慣れしていないような素朴な男性の方が幸せな結婚に近いかもしれません。
それに男性も女性も一定の年齢を越えると、さほど外見にこだわりもなくなるのではないでしょうか!?
そして、年齢。
アラフォー女性の中でも、たまに「自分より年下希望」という方がいらっしゃるそうです。
ご本人は周りから「アラフォーに見えない!」とよく言われるそうで、見た目の若さに自信を持っている様子。
しかし、男性は女性の「実年齢」で見る傾向があるので、結婚相談所ではかなり難しくなる条件なのですね。
この根本には、男性の多くは結婚して子供を欲しがる人が多いため、アラフォーの同年代男性は、同い年の女性を対象とする人が少ないという事実があります。
なので、自分より年下に限定して求めるのではなく、むしろ年上に対しての制限を緩くすることが、成婚の近道になったりするのです。
自分が価値ある存在だと信じることはとても大切なことです。
でも、お見合いのフィールドで自分は他人にどう映るのか、冷静に判断することはとても大切なのだと筆者は言います。
最後の、同居問題。
これを絶対条件に挙げる女性は少なくないそうです。
確かに、行き着くところは嫁・姑の問題ですし、今まで自由に生きてきた女性が、いきなり母親世代の他人と生活を共にするのは厳しいものです。
まあ、これもまた脊髄反射のごとく、NO!を言わないで、一度相手の母親に会ってみては? と勧めています。
実際、お義母さんとうまが合う、いい人かもしれません。
お義母さんが家にいると、子供を育てる際の負担もぐっと減ってきます。
なかには、お義母さんのおかげで、仕事を辞めることなく家庭と両立出来た!と大変感謝している女性もいる訳ですから、頭から否定するのは損かもしれません。
以上、4つの条件を挙げてみましたが、その根底にあるのは、相手を計るものさしとしてではなく、「目的」になってしまっていることだと筆者は指摘します。
過剰に条件にこだわるのは、お相手を見分ける自分の目に自信がないことの裏返しでもあるのでしょう。
なので、感情(フィーリング)ではなく、一般的な理屈で相手を判断し、自分や親兄弟を納得させようとしているのかもしれません。
また、女性の条件の中に、「年下希望」とか、「社会的ステータスの高い人」を限定して探す人がいるそうです。
恐らくそこには、結婚に対するコンプレックスの裏返しとも言える感情があるのかもしれません。
女性は男性よりも社会的な生き物だと言われます。
男性は社会において、タテの繋がりを気にします。(上司・部下の関係に敏感)
一方、女性はヨコの繋がりに敏感であり、「他人(友達)にどう見られているか?」ということ対して過敏に反応する傾向があります。
つまり、結婚して周りから「幸せそうだ!(あんなダンナさんと結婚して)羨ましい!」と見られたい!思われたい!という気持ちが強いのですね。
これは良い悪いという話ではなく、脳の仕組みがそうなっているので、180度考えを変えるのは難しいことです。
でも、それは危険な考えであり、一過性の幸せに過ぎないことを悟り、本当の幸せというものを追求していけば、周りからの評価は些末なものに過ぎないということが腹に落ちる日がくるかもしれませんね。