新山千春さん、マッチングアプリにて出会い、結婚。
このニュースに多くの人が驚いたのではないでしょうか!?
新山さんが再婚されたという意味ではなく、芸能人とマッチングアプリで出会えるということに。
アメリカにおいては、マッチングアプリで出会うというのは、ごく当たり前のもので、彼女彼氏のいない男女であれば、登録していない方が珍しいとさえ言われるほどの普及率です。
実際、夫婦3組のうち1組の出会いは、ネット経由なんだそうです。
その理由として、アメリカの国土の広さが挙げられます。
車社会であり、日本みたいに人が密集して住んでいないので、出会いの場がかなり限られてくるのです。
そのため、「出会い」というものに対して、積極的な文化背景というか、国民性があるように思います。
そういった国民性にSNSやマッチングアプリというのは、非常に相性が良かったのでしょうね。
一方、日本ではどうなのか?というと、ご存知の通りです。
日本における「マッチングアプリ」というのは、長い間怪しいものとして扱われてきました。
これは単純に、マッチングアプリ黎明期に犯罪の温床として度々ニュースとして取り上げられてきたからです。
なので、多くの日本人が意識して避けてきた結果と言えます。
婚活業界で働いていた人の多くは、「そうはいっても、そのうち日本でもマッチングアプリが普及するだろう」と予想していました。
それがようやく来たか!という感じですね。
マッチングアプリ利用者・対象者の年齢層は「20代~30代」というところですが、これも数年で40代でも当たり前といった感じになるでしょう。
今現時点でも、ひとことで「マッチングアプリ」と言っても、様々な形のものが登場しています。
単なるデート相手を探すシンプルなものから、すぐにレストランでの食事を設定できるものまで、新しいものが登場しては、すぐに廃れるという成長期にあるように思います。
それが今後どうなるのか?というと、正統派といえる出会い方の他に、どんどんニッチな市場を求めて毛色の違うアプリが登場していくのでしょう。
あと、個人的に数年前から気になっているのは、やはり「AI(人工知能)」です。
Facebookのアプリにおいて、マッチングサービスを開始するという話が出てきて、そこにFacebookの蓄えたビッグデータを使って、お互いの相性診断も行うということが話題になりました。
(参考サイト)
https://match-app.jp/all/52122
小さな会社のアイデアであれば、あまり気にも留めないのですが、Facebookほど個人情報を持っている会社は稀です。
そこで最先端のAI技術を使えば、かなり精度の高い相性診断が出来ても不思議ではありません。
「あなたの伴侶以上にあなたのことを知っています。」
そんなワードが飛び出すほど、個人情報の宝庫ですから、良い意味でも悪い意味でも興味が尽きないサービスなのです。
ただ、日本でのサービスリリースは予定していないようなのが残念です。
また、日本ではFacebook利用者がかなり限られ、個人事業主といった一部のビジネス向けの方が需要があるのかもしれませんね。
結婚相談所・結婚情報センターも業界として統廃合が続いており、紙媒体を単にデータベース化しただけのアナログな出会い方もそろそろ限界かもしれません。
レコードがCDに入れ替わったように、一夜にしてデジタルな出会い方が当たり前になるような気がします。
AIによるビジネス構造の変化は、クリエイティブで機械に代替できないもの以外は飲み込んでいきます。
単なる「人間味」だけでは、機械の「効率化」に勝てません。
20年後、30年後にも生き残っていく為に、結婚相談所のシステムも大きな構造変化が必要なのかもしれませんね。