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愛は永遠。
なんだか、どこかで見たCMのフレーズみたいですね。
長く続いた恋愛感情は「本物」で、短命だった感情は「偽物」。
世の中では、そういった感じに見極められているような気がしますが、実際のところはどうなのでしょう?
Stony Brook大学の心理学者達は、この問題について調査を行いました。
その調査では、「恋に落ちて結婚し、長い結婚生活のある人」と「最近、真剣な恋に落ちた人」との比較調査として、MRI(磁気共鳴画像)を利用し、脳内の様子を見てみました。
結果を見たところ、そこには大きな類似性が見られました。
脳の中で、「報酬(reward)」、「動機付け(motivation)」、「望み(wanting)」を司る部位の動きが、非常に似ていたのです。
これはロマンチックな恋を、科学的に証明することができる「手がかり」だと思われます。
Acevedo教授によれば、特に「報酬」の部分は、お互いの関係を長く維持するためのメカニズムに深く関係している可能性が高いとのこと。
さて、上記の研究結果から言えば、長く続く本当の愛(恋)は、3つの要素が大きく影響しているようです。
「愛とは、無償で与えることである」という格言がありますが、「恋」を「愛」に変えるには、ただ与えるだけではダメなようですね。
それにしても、恋に落ちたものの、結婚まで繋がらず、もしくは結婚してもそこまで長く続かなかった関係の場合は、どうなるのでしょうか?
おそらく、外的要因や意志の欠如により、その部位の活性化を維持できなかったというケースが多いのではないでしょうか。
人類学者ヘレン・フィッシャー氏の学説によれば、「愛は4年で終わる」と提起されています。
実際に、世界58か国での離婚調査によると、結婚から4年目に離婚する夫婦が最も多く、その前後でも別れる夫婦が多いという分布図になっていました。
ちなみに、日本では「5年」で別れる夫婦が多いそう。
4年で別れる説としては、生物的な観点から
・恋を司る「βエンドルフィン」の分泌が終わるのが、約4年
・生物的に子供が乳離れをするのに必要な期間(4年)が終了するので
というもの。
話を、「本当の愛は続く」の方に、戻しましょう。
生物として自然な形!?であれば、4年前後でその恋(愛)は終わる可能性が高いようです。
しかし、続くカップルは多い訳です。
そこに、どういった違いがあり、続ける為にはどうすればよいのでしょうか?
調査結果から言えば、恐らく「報酬(reward)」、「動機付け(motivation)」、「望み(wanting)」の3つを満たすような、共同生活をすれば良いということになるのでしょう。
具体的には、お互いに十分なコミュニケーションを取るようにし、精神的な見返りを与えることも意識して行うようにする。
何かして貰ったら「ありがとう」といった些細な言葉や振る舞い、家庭内での適切な共有・分担、お互いへの気遣いといったものでしょうか。
そこから、「相手への信頼・尊敬に応えようとする感情」が芽生えて、脳の3つの部位の働きが恒常化してくるのかもしれませんね。
(参考サイト)
http://commcgi.cc.stonybrook.edu
Love Can Last: SBU Imaging Study Shows Brain Activity Of Those In Love Long Term Similar To Those Newly In Love