その国の将来を予測する際に、人口というのは大変重要な要素となってきます。
単純に言えば、人口が多いほど生産力は上がり、消費も増える。
案外、政府が打ち出す一時的な経済対策よりも、よっぽど経済に影響を与える訳です。
しかし、ご存知の通り、少子化は進む一方で、負の連鎖と呼ばれる状況が続いています。
そんな状況を裏付けるデータが、また出てきました。
20代で恋人がいる人は、
<男性>
2008年 ⇒ 45.8%
2016年 ⇒ 22.3%<女性>
2008年 ⇒ 47.9%
2016年 ⇒ 33.7%交際経験のない20代未婚男性は、53%で、
3年前の1.7倍に(出典:2016年 20~40代の恋愛と結婚)明治安田生活福祉研究所より)
いかがでしょうか?
僅か8年で極端な違いが出ています。
データに誤差はあると思いますが、我々が思っている以上に状況は深刻なようです。
バブル時代に20代だった人からは信じられないと思いますが、現在20代男性においては半分以上が交際経験がないのだとか!
まあ当時は、「恋愛をしていなければ人にあらず」と言えるほど、みんな浮かれていた時代だと思います。
やはりそこには、「今日よりも明日の方が、きっと良くなる」という楽観的思想が蔓延していたのが大きいのではないでしょうか。
そして、多くの人は自分を実物大以上に評価し、強気になるのが、恋愛にも色濃く出ていたのでしょう。
その後、バブルは弾けて世の中全体が閉塞感に満たされ、堅実志向が強くなり、増やすよりも減らさないようにと多くの人が考えるようになってしまいました。
若い世代は、将来に対して自信を失い、それが恋愛にも如実に出ているのではないでしょうか。
この状況で、政府が具体的に打ち出せる政策はあるのでしょうか?
答えを言えば、「バブル時代の再来」を思わせるほどの経済成長を実現するか、人々の価値観・志向を変えることでしょう。
どちらも現実性が乏しいでしょうね(苦笑)
政治家でもない個人ができることと言えば、「人は人。自分は自分」ということで、コミュニケーションスキルを磨き、自分で道を切り開く熱意を持ち、出会いの数を多くすることしか解決策は無い気もします。