私は現在34歳で結婚をしています。
しかし、外見がきれいな訳でもなく、スタイルが良い訳でもないので、結婚することはけして簡単ではありませんでした。
結婚をする以前は、ごく普通の会社員でした。社内での同期は10人いましたが、全員女性で同じ年齢だったので、密かに誰が先に結婚をしていくかを不安に感じていました。
私には入社当時に彼氏がいなかったのです。10人のうち既に彼氏がいた同期は3人でした。
私には彼氏もおらず、期待出来る出会いも特になかったので、最後まで自分だけが結婚が出来ずに会社に残るかもしれないという不安は常にありました。
そして、一番最初に寿退社をすることになった同期は、入社当時から彼氏がいた子でした。
その当時の私の年齢は25歳です。20代の後半に入り、やはり結婚が決まる子も出てくる頃で焦りを感じていました。
出会いがなかったとはいえ、全くないわけではありません。
コンパのような飲み会のお誘いがあれば、出来るだけ参加をしていました。
しかし、まともな男性が来たためしがありませんでした。
年齢を偽って来ていた既婚者や、彼女が明らかにいるであろう軽いノリの男性や、真面目に結婚相手を探している私には縁のない飲み会が多かったのです。
でも、自宅と会社の行き来ばかりの生活の私には、社内で出会わない限りは、恋愛に発展する相手に会うことはまずなかったのです。
社内はというと、入社した当時は素敵な社内恋愛を楽しみにしていましたが、どこを見ても40代の男性が多く、そのほとんどは既婚者でした。
唯一若い20代の独身男性が同じ部署にいましたが、根っからの機械オタクで、上司からも扱いづらい人物として目をつけられており、恋愛対象にはとても思えませんでした。
もちろん、向こうも私のことなど相手にもしていないでしょうが。
そんな風に生活を送っていると、2番目に同期で結婚が決まったという話を耳にすることになったのです。
その子は学生時代から付き合ってきた彼氏がいたので、いずれは結婚をするだろうと思ってはいました。
しかし、やはりいざ結婚が決まったと聞くと正直落ち込みました。
また自分は取り残されてしまった、というショックが大きかったです。
この同期の結婚を機に、私の婚活熱が最高潮に達しました。
一つも断らずに、飲み会に参加をしました。
どこかに自分に合った人がいるかもしれない、ともう断っていても仕方がないので、とにかく声が掛かれば、すべて参加しました。
10回以上立て続けに参加した飲み会でした。もう結婚は駄目かもしれないと諦めて行った飲み会でやっといたのです。
今までにないくらい全員が誠実そうでまともな会社員で年齢も近い人達だったのです。
もうこれにかけよう!と私は決めたのです。
そこで気に入った2人の男性と連絡を交換し、その日から2人と平行して連絡を取り合いました。
実際にドライブや食事を2人共としました。
一人は長男で下に妹が2人いる男性、もう一人は次男で上にお兄さんがいる男性でした。
結婚をするには次男のほうの彼のほうが条件は良いのかもしれません。
しかし、何度か2人とデートをしてみると、次男の彼はいつも一方的で、誘ってくることも断ることもいつも彼のペースでした。
それとは逆に、長男の彼はいつも受身でした。私に行きたい所を聞いてきてはそこへ連れていってくれました。
そしてなんと幸せなことに、2人からお付き合いの申し出があったのです。結婚をしたい私にはとても幸せな申し出でした。
最終的に私が選んだ相手は長男の彼でした。
今までの私なら、結婚イコール条件と思っていたので、次男の彼を選んでいたかもしれません。
しかし、結婚を現実に考えたとき、結婚は一緒に生活をしていく相手ということがわかったのです。
遅いかもしれませんが、そう思えたのは長男ではあったものの、いつも親身に私の話に耳を傾けてくれて、いつも優しい彼に出会えたからだと思います。
彼とお付き合いをして2年後、私たちは結婚しました。
今では子供の面倒を良くみてくれる良き父親となっています。
たまに喧嘩もしますが、結婚をしてから一度も彼を選んだことを後悔したことはありません。
条件ではなく、人となりをきちんと見て結婚をして良かったと心から思います。
結婚をしたかったのは会社に取り残される焦りからでしたが、こんな私を選んでくれて人生を一緒に歩んでくれようと決めた主人と出会えたことが、私の婚活の一番の収穫です。