婚活ストーリー

恋愛経験ゼロだった、僕の婚活

2015.06.17

恋愛経験ゼロ
Date and Dateless / Instant Vantage

僕は30歳になる歳に、いわゆる婚活というものを始めました。

きっかけは、会社の同期や学生時代の友達が次々と結婚し始め、中には子供が生まれたという年賀状を送ってくれる友達もいたりして、少し焦りを感じ始めていたのです。

合コンと言うのがあまり得意ではなかったので、当時サービスが始まったばかりの、大手ポータルサイトのネット婚サイトに登録してみました。

年齢はもちろんの事、身長や体重、出身校、 年収、家族構成など、結構さまざまなデータを入力したと思います。

あとは本人確認書類を送って、登録完了となりました。

登録が完了すると、同じ婚活サイトに登録している女性を検索できるようになって、興味を持った相手には申し込みのメールを送る事ができる、という流れです。

 

何人かの女性にメールを送って、返信をもらいました。

僕は、それなりの大学を卒業していて、比較的給料が高いと言われる企業に勤めていたので、きっと興味を持ってもらえたのでしょう。

しかし、それまでの僕は、女性とはほとんど付き合ったことなどない奥手だったのです。

後から知った事ですが、こういうのを「データハンサム」と言うのだそうです。

僕はまさにデータハンサムの典型だったと思います。

 

何度かメールのやり取りをした後には、当然、直接会おうという事になります。

つまりデートな訳なんですが、僕はデートなんかした事がありませんので、何をすれば良いのかわからないのです。

とりあえず、お茶が飲めるカフェを探して、待ち合わせ場所を決めて、時間を決めて相手の方に連絡しました。

当日は、とてもドキドキしました。何を話したらいいのかも分からず、ただ仕事の話とか趣味(鉄道模型)の話とか、思いつくままに話しました。

その場では、また会いましょうという事になったのですが、次のデートはありませんでした・・・。

 

次にお会いした女性も、その次の女性も、同じような展開で、一度会って終わりでした。

結婚なんて、時期が来れば簡単に出来るものだと漠然とした思いを抱いていた僕としては、大変なショックでした。

結婚したり子供が生まれたりしている友達が、急に遠い存在のように感じられ、それまで感じた事のない無力感に襲われたのをよく覚えています。

 

その後も、何人かの女性と同じ様な展開になって、もう婚活は止めようと考え始めていた頃、一人の女性と会う事になりました。

看護師をしているというその女性は、明るく快活でハッキリとものを言う性格で、まるで僕とは正反対でした。

あまりに性格が違うので、当然次はないだろうと思っていましたが、彼女とは二回目があったのです。

二回目のデートでは、遊園地に行きました。

嬉しくなった僕は、それまでの婚活で失敗続きだった事を、全て話しました。

聞いてもらえるだけで充分だと思っていたのですが、「ウンウン」と頷きながら一通り聞いてくれた彼女は、僕の良くない点をいろいろと指摘してくれました。

デートの時は、自分の事ばかり話さないで、女性の話を聞いてあげる事、そして小綺麗な服を着ていく事、スタバじゃないカフェに連れて行く事、どれも僕には想像もつかない事ばかりだったのです。

彼女のアドバイスは、とても参考になりました。

 

そして、3回目、4回めのデートがありました。

会うたびに、彼女に心惹かれていく自分に気がつきます。

次第に、彼女と結婚したいという気持ちが高まっていきます。

 

5回か6回目、もっと後だったかも知れませんが、彼女からメールが来なくなりました。

何度もメールしましたが、返信がありません。

何となく察しはつきましたから、それ以上連絡を取ろうとするのは止めました。

携帯の番号も教えてもらっていたけれど、電話するのは止めました。

僕にはもったいない彼女でしたし、彼女のおかげでずいぶん僕も垢抜けたと思います。

もう、女性と話す事も苦手ではありません。デートでどうすれば良いかもわかっています。

結婚して子供が出来た今も、彼女にはずっと感謝しています。