婚活ストーリー

婚活は「自分の強み」を知り、行動することが大切

2015.09.10

出会いのチャンス

私は都内に住む30代の男性なのですが、私には古い付き合いの友人(男性)がいます。

その友人は昔から料理が好きで、調理師の専門学校に行って調理師免許を取得し、20代後半の頃には有名店の副料理長になったりと、腕前には確かなものがあって周りからもそれを評価されていました。

控えめな性格なのでなかなか高みを目指そうとはしませんが、恐らく自分でお店を出したら繁盛するのではないかと、素人目からもプロの方が見ても思う程です。

 

そんな友人ですが、これまであまり女性に縁がありませんでした。

というのも彼は非常に奥手で、学生の頃に好きだった子に振られてしまった苦い思い出もあり、30代を超えても女性と上手く会話する事が出来ない程でした。

外見は決して悪くないですが、オシャレでもないため、たまに頑張って合コンに行ったりもしていたのですが成果には繋がっていませんでした。

しかし社会人として非常に立派ですし、昨今の婚活ブームを思うと彼のような仕事熱心で将来性もある男性と結婚したい方は多いのではないかと、私は思っていました。

私の方は結婚願望があまりありませんでしたが女性は好きですので、恋活・婚活パーティーなどに参加しては遊びの相手を見つけたりしていました。

その辺り、真面目な彼と対比すると自分の軽薄さが嫌になるときもありますが…。

 

 

そんな毎日の中で、ある時彼を婚活パーティーに誘って一緒に相手を探そうと思い立ちました。

というのも、ある日彼と飲みに行った時、彼はやはり独身は淋しいし彼女もしばらくいないため、仕事ばかりの生活に疑問を持つ事があると言っていたのです。

かなり深刻な表情でしたので心配になってしまい、後日私はある日曜日に開催される婚活パーティーに一緒に行かないかと誘いました。

意外とノリ良く二つ返事でOKが返って来て、婚活パーティーに2人分の参加予約を送り当日を迎えました。

立食形式で自由に声を掛け合う形のパーティーだったのですが、失敗でした。

彼は本当に奥手で、何を話したらいいのか分からなくなってしまうのです。

それもそのはずで、以前からその性格だったのに加えて仕事でも厨房は男性ばかりの世界です。

女性に対するトークスキルが向上する機会など全くない生活と言えます。

1人とも連絡先を交換出来なかった彼は落胆し、私もなんだか悪い事をした気分にまでなってしまいました。帰りの電車は途中の駅まで一緒でした。

ちょっとした罪悪感から、電車内で彼に適した婚活パーティーや結婚相談所が無いかとスマホをいじっていたのですが、そこで「料理合コン」なるものを発見しました。

テレビ番組などでもこの手の企画は紹介される事がありますので、ご存知の方も多いと思います。

キッチンスタジオなどで料理を作る事をメインテーマとした婚活企画という表現が合っているでしょうか。

とにかく通常の婚活パーティーなどとは違って、料理を中心に企画が進む中で相手の女性と話したり共同作業を行い、お互いを知っていくというものでした。

「来週の日曜日、これに行こう!」と彼に声を掛けました。

将来を悲観するかのような深刻な表情だった彼でしたが、私の意図をすぐに察してくれて、その顔は一気に明るくなりました。

彼はトークはダメですし恋愛そのものに向いているとは言えないかも知れませんが、それ以外の部分が非常に魅力的です。

その魅力を伝えられる場所として、料理をテーマとした婚活の場は最適なはずです。

 

その場で参加予約をして、1週間が過ぎ当日を迎えました。

男女15名ずつと、意外に大人数で驚きました。尚かつ、女性陣の容姿レベルの高さにも驚きました。

失敗に終わった婚活パーティーは100名規模の大きなものだったのですが、そこにいた50名程の女性以上に、15名の女性達はかわいい系からきれい系まで、見事に容姿端麗な方が集まっていたのです。

料理合コンがスタートし、まずは自己紹介となったのですが、彼は自分が料理人である事は伏せました。

勤め先がかなりの有名店ですので、それを言ってしまうと狙い過ぎな感があると私と事前に打ち合わせをしたのです。

企画の進行は料理講師の女性が材料と作るメニューの説明をし、段階を追って手順を実践して見せながら進む形でした。

講師の女性もこれまた綺麗な方でした。

 

6人1組で5チームに別れる形で、私と彼ともう1人の参加者の男性・それと相手の女性3名で6人となりました。

調理を分担して始めたのですが、私を含めてチームの方全員が、彼のあまりの手際の良さに驚きました。

素人の私から見て特に凄かったのが千切りの正確さとスピードでした。恐らく同業者の方から見たら、随所に彼の腕前が発揮されていたのでしょう。

相変わらず口数の少ない彼ですが、女性陣からは羨望の眼差しを集め、腕前を鼻にかけない彼の態度も非常に好感が持てるもので大変な人気者になっていました。

これは成功だと心の中でガッツポーズしつつ、自炊をしない私は野菜の皮むき1つに悪戦苦闘するなど、彼の引き立て役になっていました。

 

結果、彼は5名の女性の方と連絡先を交換する事が出来ました。

その後、控えめながらも女性の方々と連絡を取りつつ、彼の婚活は進んで行きました。

先日、その彼が結婚をしました。料理合コンに行ってから1年半が過ぎています。

結婚のお相手はというと…その時に講師として料理を教えに来ていた女性です。

実は料理合コン中、あまりにも腕の良い彼は講師の女性からも絶賛され、時間が余ったためそこにあった食材でオリジナルの料理を作ってみせました。

野菜と牛肉をワインでどうたらこうたらする料理だったのですが、これが絶品でした。

料理合コン終了後に、参加者の方々が帰って行く中で講師の女性と話す機会があり、連絡先を交換するに至ったのです。

その女性はフードコーディネーターとして独立していたのですが、彼の方が料理の腕が数段上との事でした。

以来、料理の話や仕事の話などをLINEでしつつ、お勧めの料理屋に2人で行ったりと、最初はどちらもそのつもりがなかったそうなのですが仲を深める事となったのです。

将来2人で店を持とうと計画しているらしいです。

交際から結婚まで何も問題なく幸せに歩みを進める事も出来て、本当に良かったと思っています。

結婚式の友人代表で私が2人の出会い、それまで彼が恋愛になかなか縁が無かった事まで話し、その挨拶の最後に彼からあの場に誘った事を始め、親友としての付き合いに関する感謝の言葉を言われた時は大泣きしてしまいました。

 

長くなってしまいましたが、これが私の周りで一番の婚活成功談です。

大好きな料理によって、人生を豊かにした友人を尊敬しています。

もし婚活中の方へこの話から1つアドバイスを送るとすれば、ご自身の得意な事や趣味的な事がテーマとなった婚活企画に参加する事は非常にお勧めです。

料理合コン中の彼はまさに水を得た魚のようでした。

外見・収入に自信などなくても、一生懸命に取り組んで来た事が理想の相手を引き寄せる力を発揮してくれるかも知れません。

是非そういった機会へと、積極的に参加してみてはいかがでしょうか。きっと良い結末が待っていると思います。