現在、結婚生活1年目です。
夫と出会ったのは、お稽古仲間の一人としてでした。
私が婚活を始めたのは、25歳の時でした。女性ばかりの職場で、出会いを見つけることが難しく、男性の友達も少なかったので、知り合いに合コンに誘ってもらったりして始めました。
合コンから、街コンへ行くようになり、より結婚を目的とした集まりに参加することもありました。そういった場ですから、連絡先を交換したり、何度か食事をしたりする人もいました。
経験として思うのは、当たり前ですが、合コンより街コンのほうが、より「結婚」に近い出会いであることは間違いないです。
特に、男性側は30代後半から40代の方と出会うことが多く、本当に結婚を意識して参加されている方ばかりでした。
素敵な方も多かったですが、逆に、こだわりが強い方も多くて、その年齢までご結婚されなかったのもさもありなん…と失礼ながら思ってしまう方もいらっしゃいました。
そういった経験を経て私が気付いたのは、私は、自分から好きにならないとダメなタイプだな、ということでした。
いくら、相手の方に気に入っていただいて、その方の学歴やお仕事が素晴らしくて、結婚すればお金に困ることはなさそうだなぁと思っても、妥協できませんでした。
結局、早々に婚活に疲れてしまい、幸い当時仕事がうまくいっていたので、しばらく集中しようと思って、そういった場所からは遠ざかりました。
代わりに、ありがちですが自分磨きの時間を作ることにしました。
元々一人で行動することが苦ではなかったので、気になったことは片っ端からしました。お稽古事を始めたのも、その一つです。
周りにも、お稽古事がご縁で結婚した友達が何人かいましたが、その時は全然考えていませんでした。それに、私の通っていたお稽古教室は、女性ばかりのところだったからです。
そんな教室に、夫は珍しい男性の生徒として、入ってきました。そして私たちの先生は、イベントごとが好きで、何かとお稽古仲間を集ってご飯会を開いてくれました。
普段はお稽古の曜日が違えば会えない人と、そういったイベントを通して交流できるように取り計らってくださっていたのです。
そのイベントで、夫とも出会うことが出来ました。
出会ったのは、お花見会でした。ウソのようですが、本当に桜の木の下で出会ったことになります。
その日は、連絡先も交換せずに別れたのですが、ひょんなことから再会することになり、気づけば二人でごはんにいく約束をしていました。
どちらかというと彼は思い立ったらすぐに行動するタイプで、普段の私なら絶対についていけないタイプなのですが、一人で行動することに慣れてから、私自身もフットワークが軽くなっていたのだと思います。
それからはとんとん拍子で話が進み、1年後には結婚に向けて準備をしていました。
結婚してから思うことは、やっぱりお稽古に通ってまで何かをしようという人は、何かと共通するところが多かったり、好きなものが一緒だったりするのかも、ということです。
また、そういった場所に行くんだったら、絶対に一人で行かないとだめだな、と思いました。私の場合は、誰か友達と一緒にいると、その子とばかり固まってしまって、なかなか新しいつながりを作れないからです。
一人で踏み込むことで、どんどん知り合いを増やすことが出来たと思いますし、自分の興味の幅を広げることも出来ました。
一人であちこちに出かけたことで、色んなことを知ることが出来て、自分自身も成長できたと思います。
さらに、思い切りの良さがあったのもよかったと思っています。少しでも二の足を踏んでしまえば、タイミングがずれて、ご縁がいただけない、ということは婚活中にも何度もありました。
夫と出会って、迷ったり悩んだりする暇もなく、ポンと踏み込んだことで、前に進むことが出来ました。
もし、私が夫のことを何とも思っていなかったら、そんなことはもちろんしなかったと思います。でも、気になっている状態であったので、思い切って何も考えずに進んでみたことがよかったかなと思います。
そして、「婚活」「結婚」ばかり考えてがんじがらめになっていた時ではなく、ふっと息をついて、とりあえず今はいいや、と肩の力を抜いたときに、出会いました。
そういった気持ちの余裕を持てたこともよかったのかなあと今では思います。