喧嘩しない夫婦というのは、めったにいません。
日本には、「雨降って地固まる」という言葉があるように、喧嘩すること自体が100%悪いことだとも言えません。
学校でも、会社でも、そして家庭でも喧嘩によってキズナが固くなることは珍しいことではないからです。
しかし、ささいな喧嘩から絶交や離婚にまで発展するケースもあります。
その違いは一体どこにあるのでしょうか?
心理学博士のジョン・ゴットマン氏は、10年以上、約3000組以上の夫婦の会話パターンを観察し、その後、年月を経て夫婦関係がどうなるかを検証しました。
その結果、15分間の会話を聞けば、その夫婦が4年以内に離婚するかどうか、85%の確率で言い当てられるようになったのです。
離婚する夫婦の会話には、以下の4つの特徴があることが判明しました。
1.相手を軽蔑するような発言をする
2.人格攻撃をする
3.責任のなすりつけ合いをする
4.問題にきちんと向き合わない
具体的な話自体の流れとしては、
■「相手の批判」から始まり、それに対しての「自己弁護・自己防衛」。
(例)あなた食べる時に、クチャクチャいわせるの止めてくれる?恥ずかしくて外食もできやしないじゃないの。」
■お互いにそれを繰り返していくうちに、今度は「相手の人格否定・人格攻撃」。
(例)だったら俺も言わせてもらうけど、お前だって貧乏ゆすりするのやめろよ!お里が知れるぞ!」
■通常、女性の方が口喧嘩が強いことと、どんなに非があっても折れないことが多いので、途中から男性は会話を降り、無視したり、その場から離れる。
■その後、お互い顔を合わせても、必要最低限だけの会話となり、関係は冷え込む一方。
そんな感じでしょうか。
こうしてみてみると、会話の目的が相手を論破することになっている夫婦は、離婚が近いと言えそうです。
話し合いではなく、単に相手をぎゃふんと言わせたいだけ。よく動物が上下関係を分からせるために行う争いのよう。
そもそも共同生活をより気持ちよく過ごすために話し合いが、なぜ争いに。。
ある既婚者は、事前に喧嘩のルールというものを決めておくべきだと言います。
必ず相手の言い分を聞く時間を取るとか、翌日には絶対持ち越さないとか、なかには旦那から先に謝るとか(笑)
一番良いのは、いわゆるコンスタントな「ガス抜き」というものでしょうか。
大きな不満になる前に、こまめに相手への不満や欲求を話す時間をとり、相手を否定するのではなく、お互いが進むべきベクトルを確認し合うための会話をすることでしょう。
そういう意味でも、「会話の無い生活」というのが一番良く無いみたいですね。
「愛の反対は無関心」というのは、本当のようです(苦笑)