婚活ストーリー

運命の人は初めて逢った時に、「この人だ!」と分かります。

2015.08.12

結婚する人は分かる

28才の時主人と出逢い、29才で結婚しました。

当時私は制作会社に勤めていて朝も夜もない多忙な毎日でした。

朝は始発で集合場所に向かい、ロケ車で一番最後に会社の前で降ろしてもらい(下っ端なので)、そこからアルバイトスタッフの勤怠管理や、社長のアシスタント業務をこなして深夜に帰宅という事も珍しくなく、休日も急に現場にかり出される事があって体力的にも精神的にも疲れ果てていました。

付き合っていた人は何人かいましたが、すれ違いでうまくいかなかったり、ワケあり(彼女アリや妻子持ち)だったので、私は誰ともうまくいかず結婚もできず、こきつかわれるように仕事だけしていつか体か心を病んで一生終わるんだろうなと悲観的になり、何もかもをすっかり諦めきっていました。

たまの休日も友人となかなか予定が合わず、疲れ果ててもいるので昼過ぎまで寝て、起きて洗濯や掃除をするともう夕方です。

ひとりで簡単なおつまみを作ってお酒を飲んでいると、おつまみがおいしく出来れば出来るほど、どこかさみしくなりました。

酔っぱらってくると人差し指をぐるっと360度に向け(もしどこかに、私と出逢ってくれて結婚してくれる人がいるとしたら、その人はいまどこで何をしてるんだろう?)というひとり遊びみたいなのをよくやりました。
(こんなに私が辛くても頑張っているのに…まだ努力が足りないのかな?)と、さらにかなしく落ち込むのですが、どん底だったので切実でした。

 

 

ある日の休み、いつも部屋でひとりで飲んでばかりもつまらないので、洗濯と掃除を済ませた夕方に近所の小さなバーへ行きました。

いい感じだな、と思いつつ勇気がなくて一度も入った事のないバーでした。

中は表から見たよりも意外と広く、でもカウンターだけでマスターがひとりでやっているいい雰囲気のお店でした。

マスターともすぐ打ちとけ、週1ペースで通うようになりました。

ヘトヘトな時も家に帰って発泡酒を開けるより、そのバーでビールかカクテルを1杯だけでも飲むと疲れが抜けました。

 

 

ある時、たまたま私と男性客だけの時がありました。

離れて座っていたのでそれぞれ静かに飲み、マスターの会話をしていたのですが、お客さん同士の事には絶対介入しないマスターが「ふたり、一緒に飲めば?○くん、こっちこっち」と、席を隣同士にし会話を盛りあげてくれました。

話すとお互いひとり暮らしで家も目と鼻の先くらい近所も近所、同じ学年で映画やお酒好きという趣味も共通で、とても盛りあがりました。

別々に飲んでいた時は恰好をつけている感じで苦手に感じていたのですが(なのでマスターが「一緒に…」と言った時は正直困惑しました)、まるで同じ小学校の時の友達に再会したような、初めて会った気がしないふしぎな感覚がありました。

これはハッキリ憶えていますが、話し始めてすぐに(今まで逢った人と何かがちがう、結婚するかも?)という予感めいたものがありました。

よく結婚する人には初めて逢った時に特別な感情を抱く、ピンとくるといわれていますが、身を持って体験して本当だと思います。

でも、しばらくはただの飲み友達という存在でした。

私は好意を感じていましたが、私に対してはなさそうに感じたので好意は封印していました。

でもある時、そのお店で一緒に飲んでいたら急に雨が降ってきました。

「早めに帰ろう」と話していたのですが、一度お手洗いに行って戻ってくると「マスターが傘を貸してくれるって。送っていくから大丈夫、飲もうよ」と言われ、ありがたく送ってもらいました。

するとマンションのエントランスで告白され、付き合う事になりました。

後から聞いたらマスターのアドバイスがあったそうです。

その後、私が事務職に転職したのもあって生活も交際もいたって順調、1年目にスピード結婚しましたが今は息子も小学生になり、ちょっとした喧嘩などもありますが仲良く幸せに生活しています。

マスターのおかげもありますが、そのバーに行こうと思った事も主人にピンときた事も、全部直感に従ってよかったです。