婚活ストーリー

婚活する男なんて気持ち悪いと思っていた30歳の男が気づいたこと。

2016.03.08

婚活する男
Angry teddy bear / Pintanescu

私ははっきり言ってモテるタイプの人間ではありません。

しかも自分から積極的に女性に話かけることが、30歳になってもまだ苦手で、「まあこのまま仙人のように生きていければそれでいいかな」という危険な思考も出てくる始末でした。

私のような人間に必要なことは「ビビらずに異性を求める」ということだと思うのですがいわゆる「婚活」と呼ばれるものにはある種の嫌悪感を持っていました。

人間との出会いは、意図して作り出すものではなく、自然的に発生するものだという考えがあったからです。

ですので、大学時代の友人から「婚活パーティ」や「街コン」というものに誘われても、鬼のように眉間にしわを寄せ断っておりました。

「ふん!必死で醜いやつらだ!ガっついてなんになる」と。

 

しかし、あるひとつの出来事で大きく人生観を変えられることになります。

私の友人にAくんという人がいるのですが、彼は私と似たような性格で、あまり女性にガツガツと攻めるタイプではなく、失礼ですがあまりモテるタイプではありませんでした。

そんなAから「今度結婚する」という連絡がきたのです。

私は純粋に祝福し、結婚式にも是非参加する意思を告げました。

そうして当然の流れで「相手は誰?」と聞いたところ、衝撃の答えが返ってきたのです。

「街コンで知り合った女の人だよ」

 

電撃が走りました。

あのAくんが。Aくんともあろう人が街コン!?そういうの嫌いじゃなかったんだ!

私は失礼を承知でなぜ街コンなどに行ったのかと問い正してしまいました。

するとAくんはこう言ったのです。

 

A「お前、街コンにどんな人が来るか知ってるか?」

私「知らんよ。行ったことないから。でもモテない男とモテない女が来る悲しい集まりだと思ってるよ」

A「そうだよな。そう思うよな。。。。お前、一度行ってみろ。時代は変わったのだ。」

私「はぁ?」

A「お前は情報に踊らされている。もはや街コンは普通の人だらけになったのだ。もう普通の人すら相手に困る時代なのだ」

私「うそつけ」

A「行ってみろ。愚か者。ちなみにな俺が結婚する相手はBちゃんだ」

 

気絶しそうになりました。Bちゃんとは大学の時のゼミで一緒だった女の子で、私やAくんのような人間からすると話かけることも難しいほど可愛い女の子だったからです。

その日、私はAくんとの電話を切ったあと、しばし頭を抱えていました。

自分が取り残されているような気持ちになったのです。

このままでは私はなんだかよくわからないまま、孤独を選んだかのようにして死んでいくのではないか、偏見によって作られた人生を全うするのではないかと。

気づくと私は「婚活 初めて」というキーワードでググっていたのでした。

ちなみに冒頭で言った通り私は未だに独身ですし、彼女もいません。

こんなにモテなかったのかと愕然とすることしばしばですが、恥ずかしながら反吐が出るほど嫌いだった「婚活」をしています。

相手こそ見つかりませんが、Aくんの言っていたことは正しく、中には「そりゃあなたは結婚できないでしょ」と思えるほどのドギツサを持った方もいらっしゃいますが、ほとんどが普通の人で、むしろ男女ともに穏やかな人が多いと感じます。

そして、女性に対して、過剰にビクビクするようなことがなくなりました。

これは普通の人からすると当然のことで、何を今更ということなのでしょうが私にとってはものすごい進歩なのです。

ようやく第一歩を踏み出せたのかと30歳になってやっと思えました。

人間は歳を重ねるごとに、何かを始めたり、一歩進めることへのエネルギーが減ってきます。何かしらのきっかけがないとなかなか物事を進めることができません。

そういう意味では「婚活」も悪いものではないのだなと思ってます。

 

ここを読んでいるモテない男性。キミたちは生まれながらに容姿も内面も身体能力もセンスも持ち得なかった故に異性に対してのハードルが高く設定されたまま生きてきた。

でもな、それはほとんどがキミの「偏見と思い込み」によるものだよ。

「偏見と思い込み」がキミのその挙動不審さと、にじみ出るダサ気持ち悪い雰囲気を産み、そして何よりきっかけを殺してしまっているんだ。

だから、少しだけ身なりを整えたら「街コン」や「婚活パーティ」に行きなさい。

そして何度か気持ち悪がられたりもしてみるのです。

そうすると嘘のように人生は変わっていくよ。

彼女とか結婚とかが全てではないけど、きっと人間には必要なことなんだ。