婚活ストーリー

バツイチでも子持ちでも恋愛を諦めてはいけない!

2016.07.23

再婚

実家で暮らす私の元に、娘を連れて姉が帰ってきたのは一年前のことになります。

高校時代から付き合っていて、一生添い遂げようという約束をした相手と、姉は色々な事情を抱えながらも別々の道を歩くという決断をしました。

姉は二か月ばかり実家にいて、仕事を見つけてから娘との二人暮らしを始めました。

それでも姉の仕事が忙しいときには両親がおじいちゃんおばあちゃんとして孫を預かるようになったので、結婚生活をしていた時よりは頻繁に、私は姉の姿を見ることになりました。

姉の帰宅が遅くなる時には、両親が孫を手放さなかったので、姉が実家に泊まっていくということも増えて、姉と酒を飲みかわすということも初めてしましたね。

アルコールが入ると色々なことを話して聞くことができました。

姉はもう結婚も恋愛もこりごりだとしきりに言っていました。娘のためには父親がいた方がいいのは確かだろうけど、それでも無理して男と付き合う気はないと。

かつての夫が離婚から二か月余りで再婚してしまったことも、結婚への悪感情につながったようです。

そんな姉ですから、一年たっても結婚という話の片鱗すらみせることもなく、母がお見合いをセッティングしようかと気を遣えば親に頼る気はないと一笑し、かといって自主的に婚活をしている様子もなく、これは本当に一生シングルマザーのまま過ごす様だぞと、私と両親は陰でこっそり話していたのです。

 

そんなこんなで実家の中、姉への扱いがはれ物を扱う感じではなくかつてのようなぞんざいなものに戻ってきたある日のこと、たまたま姪と二人っきりの散歩をしていた私は、見知らぬ男性に声をかけられました。

態度は特にとがったところもなく丁寧だったのですが、自分よりも大柄な相手を見て、何となく身構えてしまった私。

しかし男性の視線は私ではなく、姪の方へと向いていました。

姪もまた男性の方を見て、そして姪は驚いたことに親しげに男性に話しかけたのです。

名前を教えるばかりで詳しい説明のできない姪に変わって、男性は自己紹介をしてくれました。

姉と同じ職場で働いている同僚であるとのことでした。

私も続いて姪の叔父であり姉の弟であることを説明し、男性から謝罪の言葉をもらってしまいました。

どうやら知り合いの子が見知らぬ男と一緒にいたので、気になってしまって声をかけたということらしかったです。

不審者扱いをされたといえばそうなのですが、不快な気持ちはしませんでしたね。

そうして気にかけてくれる人がいるのはありがたいことだと思いました。

 

そんな私の第一印象以上に、男性は本気で姉と姪のことを気にしてくれているようだということが、話してみてはっきりわかりました。

ちょっと姉についての話を聞いただけですが、この人姉のことが好きなんじゃないか、と思わず勘ぐってしまったぐらいです。

それを確かめるために、私は男性に家に寄っていかないかと誘うことにしました。

男性はかなり恐縮して、私の誘いを一度は断ったのですが、姪が参戦してくれたので強引にも実家に呼ぶことができました。

夏の暑い日差しにも、この日ばかりは感謝しました。

 

その後、実家に男性がいるのを見た姉の反応はとにかく傑作でした。

姉らしくないかなりのパニクリぶりに、ビビッてネタばらしをしたら殴られましたが、その価値はあったと思います。

少なくともその場にいた家族全員が、これは脈ありだぞと思いました。

 

その日を境に、私たちはことあるごとに姉に結婚についての考えを問うようになりました。

全く想像もできないという姉に、ぼーっとしていては掴める幸せも逃してしまうこと、自分に素直になるべきだと常に言い続けました。

初めは無理だといっていた姉も、娘も気に入っているようだしと言われると弱く、次第にデートに誘われたことがあり、断ったが悪い気はしなかったなどという事情を暴露していくようになりました。

それでもひたすらバツイチ子持ちを気にする姉に、何度自分一人で結論を出すべきではないと諭したでしょうか。

陰ながら応援する私たちと同時進行で、彼の方も頑張っていたらしく、今姉と男性は晴れて恋人同士となりました。

結婚も視野に入れて、お互いの家族ぐるみのお付き合いをしています。