婚活ストーリー

『ネット婚活』にこだわった友人の結末

2016.06.07

ネットで婚活
What has the Internet ever done for us? / University of Salford

「結婚を考えて活動する」というと重いのに、婚活というだけで随分軽い印象になりますよね。

ネット婚活というと、その軽さも一際です。

それは本当に婚活なのか、いわゆる出会い系の延長ではないのか。

私のネット婚活への認識も、最近までそんな風でした。

 

だから彼女がいない歴十年になる友人がネット婚活をするといったときに、思わず止めた方がいいといってしまったのです。

頭から否定したのがよくなかったのか、私の発言で友人がますます意地になってしまって、本当に婚活サイトを利用して女性を求めだしたので、当時はかなりひやひやさせられましたね。

いつか犯罪に巻き込まれでもするんじゃないかと思って。

だってネット上でやり取りをしただけで、すぐ好きだとかなるなんて怪しさ満点じゃないですか。

友人のプロフィールと共に、サイトに登録している女性の情報も側で見せてもらいましたが、かなり可愛い子が揃っていて疑念は大きくなるばかりでしたね。

意外とプロフィールが細かくて、趣味や好きなスポーツや本に関することまで語られていたのは驚きましたけど、その必死さが逆に怪しく思えました。

友人に言っても怒らせるだけでしたけど。

 

 

毎月の使用料を払っているのに、半年たっても彼女ができていない友人を見て、ほら見たことかと思いました。

いかにセキュリティがしっかりしていて、プライバシー保護がされていたって、リスクはゼロじゃありませんからね。

運営はちゃんとしたところでも、利用している人間があくどいということもありますし。

まあその辺は友人もちゃんとわかっていて、お金で会おうとするのだとか、なんだかんだでアドレスの交換を渋ったりする相手とはやり取りしないといっていたので、余計なことをいうのは止めました。

そのころにはもう私も諦め半分で、女っ気のない友人が女の子らしい人とコミュニケーションが取れるだけいいのかな、なんて思っていたんです。

そうしたらその三か月後、友人が突然私に彼女という女性を紹介してきたのです。

その婚活サイトで出会った女性だといって、相手の方もやや気恥ずかしげに同意していました。

女性は友人よりも三つ年上の、いわゆるキャリアウーマンということでしたね。

見かけは可愛らしくて、キャリアウーマンどころか年上にも見えない、保育園の先生のような人でしたけど、どの道婚活サイトを利用しているっぽくない人であることは確かでした。

婚活サイトを利用しているのは派手な人か地味な人であるという私の考えは、友人がかつて言っていた通りに偏見だったようです。

彼女も友人と同じように仕事人間で、職場での出会いがなくて三十過ぎても恋人ができなくて焦って婚活サイトを利用したのだと教えてくれました。

部外者の私に言う必要のない情報のような気がしましたが、婚活サイトではそういう人が多くて、会う人会う人にお互いに説明しているうちに抵抗がなくなってしまったのだとか。

それもサイトの弊害といえるのかもしれません。

 

 

ともかく彼女ができた友人は、それから婚活サイトの利用を停止しました。

それについて婚活サイトが何を言ってくるわけでもなかったようで、私はまた婚活サイトのことを見直しました。

そもそも友人にちゃんとした恋人ができた時点で、その株も急上昇です。

以前にネットで調べたときには賛否両論でしたが、確かに真面目に婚活をしようと思っている人にとっては、便利なツールであるのかもしれないなと感じました。

それまで婚活サイトについていい印象がなかったので、友人の活動を細かく聞いたことはなかったのですが、その後改めて聞いてみると、やはりかなりの努力をしたようでした。

好みっぽい人には端からアクションをし、反応があったらメールを返して、相手を探りつつ自分のことを話していってと、それはもうすごい心理戦をしていたそうです。

彼女がいる時にも聞いてみましたが、彼女も激しく同意しているのが印象的でした。

友人は婚約を済ませ、今はもう結婚秒読みという段階にいます。お互いの仕事にきりがついたら籍を入れて、式のことは後から考えるそうです。

私はこの結果により、婚活サイトは活用の仕方によっては婚活における大きな力になるものだという認識を、新たにしなければなりませんでした。

友人にはまさに完敗、幸せになりやがれといった気分です。